よみがえれボールドウィン
Revive the BALDWIN

林野庁森林技術総合研究所林業機械化センター
保存機関車たちの修復活動と根利森林軌道の調査・復元
Restoration and preservation of the Forest Railroad heritages.
Steam, Gasoline and Diesel Locomotive.
Create: 06/08/13 18:34
Update: 06/11/19 08:55
ボールドウィン社製蒸気機関車



 この機関車は、アメリカのボールドウィン社(The Baldwin Locomotive Works)で、大正10(1921)年2月に製造された自重10tの蒸気機関車です。
 大正8(1919)年に米国視察中の内務省技師が、砂糖きび運搬として使われていたボールドウィン社製の蒸気機関車に着目し、当時12,000円で、材木運搬用として輸入しました。
 北海道北見営林局管内の置戸森林鉄道で、大正10(1921)年の開業時から、昭和30(1955)年までの35年間、木材搬出用として使用されました。丸くて大きな煙突は火の粉止めが付いているためですが、その形から「かぼちゃ」の愛称で呼ばれています。
 ボールドウィンは、青森や木曽の森林鉄道でも活躍し、日本の森林鉄道を象徴する機関車のひとつであり、林業の機械化の歴史の研修資料として展示されています。
ボールドウィンのプレート。(修復前)
ボールドウィンのプレート。(修復前)
キャブ後部。(修復前)
キャブ後部。(修復前)
修復後、披露会のボールドウィン。外観は新車の輝きがよみがえった。
修復後、披露会のボールドウィン。外観は新車の輝きがよみがえった。
 2006年10月29日、塗装完成披露の写真を紹介します。まるで模型屋さんに飾られている、新品の鉄道模型のような姿になりました。
 でも、まだまだです。見た目は美しくなりましたが、それは見た目だけ。露出している配管には、亀裂の入ったものもありますし、何度かの展示のための移動の過程で一部を分解したりしたのでしょう。従輪は、ただ置かれているだけで、機関車の重量で固定されています。
 そして大きな問題は、ボイラーが現在の規格を満たしていないらしい、ということ。熱心な会員は、ボイラーを「新調した場合の見積を取る」などといっておられました。
 ホイットカムや協三の作業を進めながら、何年か掛けてでも、ボールドウィンの完全復活を目標にやっていきたいと思います。

信沢あつし


小さな機関車の大きなキャブが、魅力的。後部には真ちゅう製の「3」が貼られた。
小さな機関車の大きなキャブが、魅力的。後部には真ちゅう製の「3」が貼られた。

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