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よみがえれボールドウィン
Revive the BALDWIN

林野庁森林技術総合研究所林業機械化センター
保存機関車たちの修復活動と根利森林軌道の調査・復元
Restoration and preservation of the Forest Railroad heritages.
Steam, Gasoline and Diesel Locomotive.
Create: 07/08/08 20:10
Update: 07/08/25 03:30
8月4日(土) 第1回研修会

根利の森林軌道の基点ともいえる土場跡。
根利の森林軌道の基点ともいえる土場跡。
2007/08/07撮影

 今回は、沼田市主催「第7回沼田市準市民交流会」の一行が、午前中に視察研修に来られるということで、そのあと研修会とし、根利の森林軌道跡を訪ねることとしました。
 視察研修での交流のあと、午前11時過ぎより、東京大学酒井秀夫教授の講演「世界の森林・山岳鉄道を訪ねて」が行われ、昼食の後、午後1時より、酒井教授も同行し軌道跡の調査となりました。
午前中に視察研修に訪れた、沼田市主催「第7回沼田市準市民交流会」の一行。
午前中に視察研修に訪れた、沼田市主催「第7回沼田市準市民交流会」の一行。
準市民の方たちと交流する会員。
準市民の方たちと交流する会員。
午後の軌道跡調査の準備をする会員たち。
午後の軌道跡調査の準備をする会員たち。
東京大学酒井教授による講演。日本の森林鉄道や台湾阿里山の話も。
東京大学酒井教授による講演。日本の森林鉄道や台湾阿里山の話も。写真は津軽半島を説明しているところ。
 数台の車に分乗し、先ずは土場の跡へ。この辺りは、面影が良く残っています。春先は確認できた軌道跡の橋脚などは、草に覆われ、かぼちゃ畑が路盤跡のようです。
 ここから、軌道は山を目指しますが、さてどこに延びていたのか。会員たちは自分たちの勘をたよりに、勝手にどんどん歩いていってしまいます。そして「あーじゃない」「こーじゃない」と、これまた勝手な想像で、なかなか前に進みません。
 結論としては、林道が軌道跡の上に作られたようで、しばらくは林道を行きますが、林道の勾配がきついため、怪しい脇道に入り込む会員も。
 そんな寄り道をしながらですが、ある家の前で、地元の会員が車を止めて「ここんちの前を通って、あのうちの裏を通っていた」と。「この家はむかしっからあるんだから。まちがいない」との有力情報。
 脇道にそれたりしてきましたが、ほとんどここの辺りまでは、軌道跡を拡幅して林道となっているようです。
撮影しているところが軌道の位置で、下が土場。
撮影しているところが軌道の位置で、下が土場。
土場側から軌道跡を。2段のかぼちゃ畑が軌道跡。
土場側から軌道跡を。2段のかぼちゃ畑が軌道跡。
かぼちゃ畑の手前の延長線上が、この分岐。左に伸びる林道が、ほぼ軌道跡のようだ。
かぼちゃ畑の手前の延長線上が、この分岐。左に伸びる林道が、ほぼ軌道跡のようだ。
「ここのうちの前を通って・・・」
「ここのうちの前を通って・・・」
「このうちの裏(写真左)を通っていた」
「このうちの裏(写真左)を通っていた」
 その先の家も林道と家の間ぐらいを通っていたらしい。すぐに林道から下る道があるが、それを斜めに横切った位置に、路盤跡が。ここからは林道はS字を描いて上っていきますが、軌道は、まっすぐに等高線に沿って伸びていたようです。
 次の分岐まで、林道を走り、そこを下ると、進入禁止となりますが、そこがどうも軌道跡の位置のようで、草を分け入り、右に行けば先ほどのところへとつながり、左に行ったところは、現在は砂防ダムで、土砂が盛られていますが、「おおし(太子)っていて、分岐があったんだよ」とのこと。
上の写真の隣(!?)の家、この家のすぐ右に線路があった。
上の写真の隣(!?)の家、この家のすぐ右に線路があった。
崩れた木橋があるとか。草で見えないし降りると危険。
崩れた木橋があるとか。草で見えないし降りると危険。
「おおし」から根利に戻るように路盤歩く。
「おおし」から根利に戻るように路盤歩く。
この開けたところが、「おおし(太子)」。列車の交換設備があり、時代により異なるが、家が1、2件あり、桑などの畑が広がっていたとか。正面左側の木々は山側が杉で中央寄りが桧で、その桧を植えた部分が、軌道跡とのこと。
この開けたところが、「おおし(太子)」。列車の交換設備があり、時代により異なるが、家が1、2件あり、桑などの畑が広がっていたとか。正面左側の木々は山側が杉で中央寄りが桧で、その桧を植えた部分が、軌道跡とのこと。
鹿除けのゲート。この真下が目指すところ。
鹿除けのゲート。この真下が目指すところ。
 太子を後にして、林道に戻り、メインの場所へ。「S字」とか「ループ」と呼ばれるカーブがあり、トンネルも残っているらしいのです。
 鹿除けのゲートを抜けると「この下がトンネルだ」という。下は段がいぜぺきで、「え〜こんなところを降りるの〜」と思ったのですが、その少し先の沢に沿って降りるとのこと。しかし、道があるわけではなく、湿ってコケもあり、かなり危険であります。
「どこを降りるの!?」というところを降りる。
「どこを降りるの!?」というところを降りる。
降りたところに橋台が残っています。
降りたところに橋台が残っています。
ここには二つ橋脚があり、これは上の方のもの。上段が新線で、下段のものが旧線と思われる。
ここには二つ橋脚があり、これは上の方のもの。上段が新線で、下段のものが旧線と思われる。
オメガループの始まり、大きく左カーブをし'Ω'状に。
オメガループの始まり、大きく左カーブをし"Ω"状に。
 沢を下ったところに早速橋台が現れました。今まで一番分かりやすい遺構です。路盤もはっきりしており、勾配もゆるくて歩きやすい。
 はじめに下を見せられて、何の意味やら分からなかったのですが、線路跡は掘割になり、左にカーブしていきます。いくつかの倒木が道をふさいでいますが、その感じが、なんともよいのです。ぐるりと回って驚きました。ここはオメガループになっていて、左手上方に先ほどの場所が見えます。
 この先は、今度は右カーブのオメガループです。
 「S字」や「ループ」と言っていたのは、この二つ続くオメガループのことだったのです。
一つ目のオメガループを回ると、起点部分が上に見える。この先は右カーブとなり、二つのオメガループを'S'字型につないでいる。
一つ目のオメガループを回ると、起点部分が上に見える。この先は右カーブとなり、二つのオメガループを"S"字型につないでいる。
二つのオメガループを下ると川沿いにでる。ここには2本のレールが自然の中に溶け込んでいた。
二つのオメガループを下ると川沿いにでる。ここには2本のレールが自然の中に溶け込んでいた。
 二つ目のループは途中から怪しくなりました。カーブの感じだと、川沿いに行くのですが、ここは路盤が半分崩れたような感じ。「こっちにもあるよ」と地元の会員。ここには、もう一本の線路跡が存在していました。むむっ、何だろう。
 川沿いに出たところで地元の年配会員に誘われて、川へ出てみますと、2箇所にレールが残っていました。ここで、水をすくって暑さを和ませる会員もいました。
 そして、ここからは両岸が迫ってきて、軌道は山にへばりつくようになります。
「ほらほら、ここにレールがあるんだよ」と地元会員。
「ほらほら、ここにレールがあるんだよ」と地元会員。
橋脚に渡された丸太。コケで歩くのは危険なので、一旦、軌道跡から下りて、またよじ登ります。
橋脚に渡された丸太。コケで歩くのは危険なので、一旦、軌道跡から下りて、またよじ登ります。
崖に張り付く軌道跡。もう一つの橋の跡があり、その先は。
崖に張り付く軌道跡。もう一つの橋の跡があり、その先は
ついにトンネルに到達しました!!「不動トンネル」とか。
ついにトンネルに到達しました!!「不動トンネル」とか。
トンネルを向けると、立派な橋脚が現れました。ここは崖がオーバーハングし、洞窟状になっています。 ここにどうもお不動様があったので、「不動トンネル」のようです。
トンネルを向けると、立派な橋脚が現れました。ここは崖がオーバーハングし、洞窟状になっています。
ここにどうもお不動様があったので、「不動トンネル」のようです。
軌道跡より望む。ちょっとゾグソクする感じ。
軌道跡より望む。ちょっとゾグソクする感じ。
 程なく、丸太を渡した橋の跡に。「前は丸太を渡ったんだよ」という地元会員もいましたが、苔むして危険ですので、一旦おりて、またよじ登ります。崖沿いを行き、もう一つ橋の跡を降りて、登れば、トンネルです!! いや〜良かった。素晴らしいトンネルです。距離は22mほど。
 トンネルを抜けると更に神秘的なところに。「昔はここに神さんが奉ってあった」との言葉通り、橋の部分は岩山がオーバーハングし、その下は洞窟状になっています。橋台のところまで行けば、ゾクゾクするぐらいの気持ちよさです。
全員、到達できて、喜びの記念撮影。でも、まだ帰りがあるのヨ。
全員、到達できて、喜びの記念撮影。でも、まだ帰りがあるのヨ。
ここは下のオメガループを直線的に登っていく軌道跡。
ここは下のオメガループを直線的に登っていく軌道跡。
左端の茶色いところが上部の、右端の茶色が下の路盤。
左端の茶色いところが上部の、右端の茶色が下の路盤。
道路に戻るとレールが。柵になっていたようです。
道路に戻るとレールが。柵になっていたようです。
いや〜楽しかったね〜と、話が止まらない会員たち。
いや〜楽しかったね〜と、話が止まらない会員たち。
 ちょっと中途半端ではありますが、今回は、この辺りで勘弁を。もっと書きたいことがあるのですが、それは、またの機会ということで。デハ。

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